アニメーションCMのCMサイト

ラボルーム

登録系プロモーションにゲームイベントは有効か?

ネット広告の定石を覆す効果を秘めているゲームコンテンツ

近頃ネットプロモーションの新しい手法としてスクラッチくじやFlashゲームなどのゲームイベントをよく見かけるようになってきました。これらは単なる告知イベントというだけの性質ではなく、集客と特定のアクションを喚起させることを目的とした、新規客獲得のためのプロモーションとして位置づけられてきています。今回はこれらのゲームイベントが登録系プロモーションに有効かどうか検証しました。

リッチメディア広告制作を本業としている当社ですが、プロモーション用のゲームにおいてもリッチメディア広告の活用方法のひとつとして捉えています。CMサイトのリッチメディア広告は、登録済みのクローズドユーザーに対して反復的にリッチメディア広告を露出する手法をとっていますが、これとは違って他社媒体から流入してきた未登録のオープンビジターに対し、CMサイトへのユーザー登録誘導を目的としてプロモーションゲームを活用する手法は以前より実施してきました。今回は、プロモーションゲームについて当社の事例をご紹介いたします。

2004年6月21日~6月27日まで Yahoo! JapanのYahoo!トラベルに、
2種類のテキスト広告をほぼ同数の掲載量で掲載しました。

Image

この際のプロモーションゲームサンプルは以下のURLに上げています。
http://PointGate.com/lab/sample/game.htm

Image

登録フォームまでのステップが遠くなるため、オンラインプロモーションの定石から言うとBパターンの方が不利に思えますが、結論的にはこちらの方が2倍以上登録者数が多くなる結果となりました。ページ毎の詳細データを以下に掲載しました。

集客数が約1.6倍アップ
テキスト広告の訴求点は、Aパターンの「登録しませんか」より、Bパターンの「ゲームしませんか」の方が誘導しやすいことが想像できる。広告からのCTRがAパターン0.08%に対しBパターンでは0.13%と1.6倍多くクリックされた。

登録フォームへのアクセス数が約1割ダウン
プロモーションゲームから登録フォームへの誘導でロスが生じた。今回は43%近くロスが発生した。この結果、登録フォームへのアクセス数全体はBパターンの方が約1割ダウンとなった。

登録コンバージョンレートが約2.2倍アップ
プロモーションゲームへの参加を通して、プレゼントのPR、ゲーム達成感の演出、CMサイトのPRを導線上で自然に行い登録意欲を喚起することに成功した。この結果、登録フォームからの登録コンバージョンレート(転換率)がBパターンの方が2.2倍高かった。

プロモーションゲームを使った場合、登録フォームへのアクセス数自体は減少する傾向になりますが、ゲーム参加による登録意欲をいかに喚起できるかがポイントとなります。上の事例ではBパターンで登録フォームへのアクセス全体が1割減りましたが、登録コンバージョンレートが2.2倍になり、最終的に2倍の登録者数を獲得することができました。

プロモーションゲームを成功させるためのゲームクリエイティブの注意点をいくつか上げることができます。
ゲームの難度を達成感の味わえるレベルに適度に調整する
ゲーム内でサービスのPRを上手く絡める

ゲームクリエイティブがチープなら逆効果
プロモーションゲームは広告媒体との相性もあるので万能薬とは限りませんが、活用方法によっては、自社サービスの内容をよく理解した利用意欲の高いユーザーを効果的に集める手段になると考えられます。

現在プロモーションゲームを設計・制作できる経験のある会社が少なく、外注制作すると数十万円はかかることからまだまだ敷居の高い手法といえます。今後、プロモーションゲームのレンタルや、効果測定するASPサービスが現れると一層普及するように思われます。

リストに戻る

▲PageTop